目的地に到着するまでの所要時間が最も長い海外旅行は、日本の裏側にある国南米ペルーでした。往きは34時間25分、帰りは28時間25分、平均すると片道31時間25分。往きはサンフランシスコ、サンサルバドル、サンホセ経由でようやくリマ(ペルーの首都)にたどり着き、乗り継ぎ時間の合計だけでも14時間40分!サンフランシスコ空港での8時間待ちには閉口しました。これだけ時間をかけても、天候の都合でマチピチュもナスカの地上絵も断念せざるを得ない場合もあるそうで(ツアー客から大ブーイングが出た話を聞きました)、両方ちゃんと見学できただけでもラッキーといえたのかもしれません。
参考までに、羽田、リマ間の往復時間(飛行・乗り継ぎ)を示しておきます。
飛行時間 | 乗り継ぎ時間 | 計 | |
往 | 19時間45分 | 14時間40分 | 34時間25分 |
復 | 21時間55分 | 6時間30分 | 28時間25分 |
計 | 41時間40分 | 21時間10分 | 62時間50分 |
平均 | 20時間50分 | 10時間35分 | 31時間25分 |
ペルーというと、日系人のフジモリ元大統領、マチュピチュ、ナスカの地上絵等が浮かびますが、食に関してはあまり知られていないように思います。tpp加盟国であることご存じですか?
ペルーはスペインによって300年近くにわたり植民地支配され、様々な影響を受けていますが、一方スペインがペルーから持ち帰った食材は全世界に広まり食文化に影響を与えています。例えば、ジャガイモはもともとヨーロッパにはなかったものですが、今ではこれ抜きの西洋料理は考えられないほどですし、イタリア料理を特徴づけるトマトも日本のおふくろの味的存在「肉じゃが」のジャガイモも同様です。
ペルーの国土は太平洋海岸地域、アンデス山岳地域、アマゾン熱帯地域まで広がり多様な生態系と気候を持っているため栽培される植物は多く、原産のジャガイモ、とうもろこし、唐辛子、ピーナッツ、トマトなど種類も品種も多様で、漁獲される魚介類の種類も多く、漁獲量は日本よりも多いのです。
ペルーの料理はインカ帝国時代からの伝統料理に、スペイン、中国、日本、イタリア、アフリカ等の多様な民族料理が融合した独特の食文化を形成しています。
ペルー滞在は実質1週間でしたが、その間に垣間見たヨーロッパとは趣を異にするジャガイモ・魚介類・融合料理を紹介します。