最後を締めくくるのは神仙炉と冷麺。どちらもこれだけで主役になりそうな一品です。
神仙炉(シンソンロ)は宮廷料理や伝統韓定食の中でも代表的な人気メニューです。五味五色を基調としたさまざまな山海の食材を丁寧に下ごしらえして神仙炉という鍋に盛り、牛肉のスープを入れて煮て食べるもの。
韓国ドラマ「チャングムの誓い」でも見たような気がします。
今度食べるときは漫然と食べないで心していただきたい料理です。
冷麺が北朝鮮発祥と知ったのは、文在寅元大統領が金生恩総書記を訪問した時にふるまわれているのを見た時です。
今では平壌冷麺、咸興冷麺、晋州冷麺等地域によって麺やスープの材料、トッピング等様々で、日本におけるご当地ラーメンみたいなものかと思ったりします。
盛岡にいる学生時代の友人と一緒に食べた盛岡冷麺も忘れられないおいしさでした。北朝鮮の冷麺がアレンジされたという盛岡冷麺誕生の話、調べてみると面白そうです。
余談ですが、小倉で冷麺を食べた時、スプーンでスープをすくっていたら、お店の方に「器を手にもって口をつけてすする」のだと教えられびっくりしました。
韓国では食器を手にもって食べるのはマナー違反とされていますが冷麺に限って許されるのかも。
韓国の知人に確かめたら、「スプーンよりは器ごといただく方が美味しそうだからだと思いますよ」とのことでした。
日本では、ラーメンのスープは散蓮華を使うので、その感覚だったのですが。
こんなところにも韓国と日本の違いを感じます。