和風汁物1

洋風の澄んだ汁物「コンソメスープ」に対して和風の澄んだ汁物は「すまし汁」です。

コンソメスープが時間をかけて作られるのに対して、「すまし汁」のだし汁はインスタントといえそうなほど短時間でとれます。

水の状態から加熱した昆布を沸騰直前に取り出し、鰹節を入れ数秒静かに加熱して火を止め漉せば出来上がり。加工に手間と時間がかかる昆布と鰹節のおかげで日本のだし取りは楽をしている感じです。

ですが、便利で美味しい「だしの素」が出回るようになり、これに頼ることが多くなりました。

私も、すまし汁・茶碗蒸し・だし巻き卵・土瓶蒸し(滅多に作りませんが)等、薄味でだし汁の美味しさが決めてのような料理以外は「だしの素」のお世話になっています。

調理実習の時、「煮干しだし」「鰹節だし」「昆布と鰹節の混合だし」「市販だしの素」の風味の比較をしたことがあります。最も好まれたのが「市販だしの素」。ショックでした。

この味に慣れているから?、マイルドで万人向きに出来ているから?

いずれにせよ、どこのだしの素が美味しいという話題が出るほど「だしの素」は進化したということなのでしょう。

「すまし汁」の浮き身はどちらも可愛らしく「てまりふ」と「梅ふ」、それにネギです。朝の味噌汁には必ずネギが入るので、青味野菜として三つ葉が入ると味噌汁との差別化が出来るような気がするのですが。

主菜は「煮魚(サバ)」と「豆腐のきのこあんかけ」。これらは食材を変えて同じスタイルでよく出てきます。

B病院では夕食にフルーツが出ないので、差し入れしていただいたものを数日にわけて少しずつ食べています。

「すまし汁」のように昆布と鰹節でだしをとることが多い「赤出し」もここに入れます。天ぷらの時よく出るように思いますが、今回は「さわらのみりん焼き」。これも魚の種類を変えて何度か出てきました。

 

今朝、「ラジオ深夜便」で聞いた「今日という日はこれから先の人生の最初の日である」という言葉。当たり前ではあるのですが、意識次第で如何様にもなる!と希望を与えられました。