リピート料理-卵焼き-

今回は、副菜の中では嬉しい部類の「卵焼き」にスポットを当てます。

最近の物価高騰で多少値上がりしたとはいえ、卵は1950年代から価格の変動が殆どなく「物価の優等生」と言われています。

私が小学生の頃卵は贅沢品で、中学1年の冬、盲腸の手術で入院した時、お見舞いの多くは卵でした。

高度成長期に入った1960年代、大衆(特に子供たち)に人気のあるものの象徴として「巨人・大鵬・卵焼き」という言葉が流行しました。

時移り、巨人の人気は過ぎ大鵬さんも亡くなりましたが、「卵焼き」は依然として人気を保ち続けています。「卵焼き」の入らない弁当を探すのが難しいくらいです。卵を焼くためだけの道具「卵焼き器」があることからも特別な存在であることがわかりますね。

作り方はシンプルで簡単そうにみえますが、それなりにコツがあり上手に焼くには練習が必要です。

在職中「北九州高齢社会をよくする女性の会」が行う「配食サービス」のお弁当作りにボランティアとして学生を参加させた時、まず特訓したのが「卵焼き」でした。

献立表には「出し巻き卵」と書いてありましたが、出しの入ったソフトさはなく断面に層もあり、少し甘めの「卵焼き」でした。「卵焼き」の味は家庭によって随分味は違いますが、甘めのものが好まれるようです。

前回同様こちらも「卵焼き」、おろし大根付きです。ジャンボな苺が目を引きますが、これは差し入れして頂いたもので、普通の苺の3倍くらいの大きさで食べ応えがありました。

「卵焼き」ではありませんが、焼いて作るので仲間に入れました。冷凍のミニオムレツで、よくお弁当に入っていますが、朝食で出すのも手軽でよいなあと思います。

「卵焼き」と「出し巻き卵」の違いですが、「卵焼き」はといた卵に調味料を加え、薄く巻きながら焼くため断面に層が付くことが多く、「出し巻き卵」は出し汁を加えて焼くためふんわりと仕上がり、層はみられません。出し汁の多いほどふわふわに柔らかくできますが巻くのは難しいです。

美味しい「出し巻き卵」は主役級です。魚や肉に比べ安価で入手しやすい卵で「オハコ料理」にしませんか?