韓定食4‐2

 ここでも宮廷料理の神仙炉とウナギのかば焼きが出ました。

 カニの醤油漬け、クラゲの辛し和え、どちらも高価な食材ですから美味しかったと思うのですが、記憶にあるのは恐る恐る食べたエイです。

 カンギエイを発酵させた「オンオフェ」と呼ばれるこの料理、強烈なアンモニア臭があり世界で2番目に臭い食べ物といわれています。

 日本で臭い食べ物といえば「クサヤ」や「鮒ずし」が浮かびます。学生に鮒ずしを試食させたとき「人間の食べるものとは思えない」と不評を買いました。冷蔵庫に入れていた鮒ずしが、腐ったものと間違われて捨てられたという話も耳にしました。こんな鮒ずしよりはるかに臭いというので、かなり覚悟をしたのですが、覚悟が強すぎたせいか、ちょっとしか口にしなかったからか、本当に癖がなかったのか定かではありませんが、「クセが少ない」と記述しています。

 世界各国には臭い食べ物がたくさんありますが、人間はどうしてこのようなものを好んで食べるのか、不思議です。

 以前、ドリアンの強烈な臭いについて触れましたが、そのうち中国や台湾で食べた臭豆腐も登場します。