ノルウエー1

                                                 

  実質本位の鶏料理と、生野菜のサラダ、それにフルーツポンチというシンプルな献立で、取り立てておいしいと思えるような料理ではないのですが、船内での夕食と朝食があまりに塩辛かったため、その対比で、とてもおいしく感じた昼食です。

  メインディッシュの鶏肉に「塩味ちょうど良し」なんて書いているところを見ると船内での味付けがよほどひどかったに違いありません。

 ここで特筆すべきは、サラダにドレッシングが添えられていたことです。

 えっ、そんなこと当たり前でしょうと思われるかもしれませんが、レストランでいただく欧米のサラダには、テーブル上の調味料を自分で適宜加えるというのが多かった気がします。

 ドレッシングの基本材料は、酢、塩、胡椒、油、混ぜるだけで簡単に作れるのですが、「ドレッシングって自分で作れるんですか」とまるで醤油でも作るかのような感覚で驚いた人がいてびっくりしたことがあります。40年以上も前の話です。

  当時と比べると、いろいろなメーカーから和風、中華風、イタリア風等、どれを選んでよいか迷うほど多彩なドレッシングが出回っていて隔世の感があります。