フランスの食文化9(アルル)

 マルセイユからアヴィニヨンまでの途中アルルへ寄り、円形闘技場、サン・トロフィーム聖堂、アルル博物館などを見学。アルルといえばゴッホ。「アルルの跳ね橋」の絵の中の跳ね橋は、20世紀前半にコンクリート橋にかけ替えられたため現存せず、私たちが見たのは別の場所に復元された橋でした。

 アルルのレストランでの昼食は素朴な感じでした。

 カニサラダはレタスにかにかまが載っただけの物で、かにかまがフランスでも使われているのかとびっくりしたのですが、何と最も消費量が多いヨーロッパの中でも、1位はフランスなのだそうです(2015年時点)。

 ウイキペディアによると、1970年代前半、新潟県広島県の業者によって、北陸のズワイガニもどきを作ることからスタートし、欧米諸国には比較的早期から普及していたとか。インスタントラーメン、レトルトカレーと合わせて「戦後の食品の三大発明」と呼ばれることもあると聞き妙に納得をしました。どうかすると本物の蟹よりも蟹っぽいものもあり、前者2つに比べると何かと出番が多い食材という気がします。

 メインの牛肉は固く、「クジラみたい」「こめかみが痛くなる」と表現された方は年配の女性でした。ですが、ソースはおいしく、面目躍如たるものがあります。付け合わせのクールジェットはズッキーニのことです。

 デザートは色々な種類のフルーツの盛り合わせでした。